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ダウントン・アビーとは、ヨークシャーに位置するとされている架空の田園地帯“ダウントン村”の、アビー(=貴族の大邸宅)の意。

史上空前の世界的ヒット! 本国で驚異の視聴占拠率40%超えを叩きだし、名だたるセレブたちがファンを公言。シーズン1でいきなりエミー賞&ゴールデングローブ賞作品賞ダブル受賞。脚本、演出、演技、衣装、美術…全てが必見のクオリティ。絶対に観なくてはいけない海外ドラマ!

【イギリス本国での放送】
  • ●シーズン1(全7話):2010年9月26日~2010年11月07日
  • ●シーズン2(全9話):2011年9月18日~2011年11月06日+2011年12月25日
  • ●シーズン3(全9話):2012年9月16日~2012年11月04日+2012年12月25日
  • ●シーズン4(全9話):2013年9月22日~2013年11月10日+2013年12月25日
  • ●シーズン5(全9話):2014年9月21日~2014年11月09日+2014年12月25日
  • ●シーズン6(全9話/ファイナル・シーズン):2015年9月20日~2015年11月08日+2015年12月25日
    放送局:ITV(日曜21時)
【アメリカでの放送】
  • ●シーズン1:2011年1月9日~2011年1月30日
  • ●シーズン2:2012年1月8日~2012年2月19日
  • ●シーズン3:2013年1月6日~2013年2月17日
  • ●シーズン4:2014年1月5日~2014年2月23日
  • ●シーズン5:2015年1月4日~2015年3月01日
  • ●シーズン6:2016年1月3日~2016年3月08日
    放送局:PBS(日曜21時)
【世界的トピックス】
  • ●英国王室でも大人気。ウィリアム王子とキャサリン妃が本作の大ファン。バッキンガム宮殿のスタッフも全員集まって放送を観ているという。(米「TV GUIDE」2012年1月9-15日号より)
  • ●2012年3月、訪米した英キャメロン首相を迎えたホワイトハウス公式晩餐会に、伯爵夫妻を演じるヒュー・ボネヴィルとエリザベス・マクガヴァーンが米政府から招待を受け出席。「“ダウントン・ブーム”の嵐がホワイトハウスにも」と話題になった。
  • ●ロック・バンド、ザ・ローリング・ストーンズのメンバー全員が大ファン。ドラマの放送を観るために、リハーサルを早めに切り上げたという記事が話題に。(「THE Sun」2013年5月5日号より)
  • ●ジョージ・クルーニーが、ハイクレア城を貸し切って婚約者とサプライズ・デート。そして、本国イギリスで2014年12月19日に放送されたシーズン5特別編にゲスト出演。
  • ●2015年3月12日、ドラマの大ファンであるキャサリン妃が、ファイナル・シーズンを撮影中のアーリング・スタジオを訪問。王室発表の公務目的は「作品の成功を祝すため」。俳優やスタッフとの歓談、セット見学、楽屋となっているトレーラーの中へ潜入、ヒュー ズ役フィリス・ローガンのヘアメイクの仕上げを見学などなど、予定時間を大幅に超えての滞在となった。 ウィリアム王子がアジア訪問で不在の中、第二子出産を控えたキャサリン妃が、英国で最も成功したドラマのひとつ「ダウントン・ アビー」の撮影現場をマタニティーウェア姿で訪問したことは、大いに話題となった。
【超一流の美術が多方面へ影響】
  • ●本作は英国バークシャー州に実在する古城“ハイクレア城”で撮影。ロイヤルファミリーが所有するウィンザー城から約2時間の場所に位置し、現在はフィオナ・カナーヴォン伯爵夫人が所有。一般公開している日もある。
  • ●ラルフ・ローレンが2012年秋冬コレクションで“ダウントン・スタイル”をコレクションテーマとして掲げ、ドラマからインスピレーションを受けたデザインを発表。
  • ●シーズン4放送に合わせてイギリスのデパート、マークス&スペンサーがライセンス権を取得、番組の公式商品を2013年10月より発売。番組の世界観そのままに大邸宅と紋章がデザインされた優美なパッケージ、登場人物の名ゼリフが印刷されている、など、ファン垂涎の演出も施されている。今後、アパレル商品、キッチン雑貨や食器、家具、壁紙、文房具などのラインナップを拡大していく予定。商品は、マークス&スペンサー250店舗で販売。オンラインショップもあり。
【ヒット現象】
  • ●世界250の国と地域で放送。
  • ●ロケ地となった英国バークシャー州ハイクレア城には、世界各国からファンが押し寄せ、一般公開ツアーはしばらく予約が取れない人気ぶり。
  • ●2013年、ダン・スティーヴンスが、英版「GQ」誌が選ぶベスト・ドレッサー第1位に選出。同年は数多くの雑誌の表紙を「ダウントン・アビー」が席巻、不動のブームに。
  • ●2013年、「シンプソンズ」、「セサミストリート」、「レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン」といった国民的人気番組がパロディ映像を次々に公開、全米が熱狂。
  • ●2013年2月、TVドラマ「SUITS/スーツ」シーズン2第16話全米放送。“必見のドラマ”としてマイクたちの会話に登場。
  • ●2013年4月、映画『アイアンマン3』公開。アイアンマンことトニー・スタークの運転手ハッピー・ホーガンが、入院中夢中になって観ているドラマとして、劇中に「ダウントン・アビー」の映像が複数登場。
  • ●2013年6月、TVドラマ「ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク~」シーズン5第2話全米放送。ハンクの弟エヴァンがハマっているドラマとして会話に登場。
  • ●2013年9月、「CHUCK/チャック」ファイナル・シーズン#87全米放送。チャックの護衛ケイシーが大好きなドラマとして登場。
  • ●2016年9月16日『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』英米同時公開。パトリック・デンプシー演じるブリジットの新カレが、自分の好きな女性のタイプは「ダウントン・アビー」の長女メアリーだと言うシーンが登場する。
  • ●メディアで公言している「ダウントン・アビー」ファンのセレブは、サンドラ・ブロック、ハリソン・フォード、ジョン・ハム、アンジェリカ・ヒューストン、マイク・タイソン、クリス・コルファー、サルマ・ハエック、クレア・グース、テッド・ダンソン、デヴィッド・ボレアナズ など。
【なぜ世界的ヒットとなったのか?】
  • 別世界への憧れー
    大邸宅“ダウントン・アビー”の荘厳な美しさ、そこで繰り広げられる英国貴族の世界が観る者を魅了した。「非日常の世界に没頭すること」は、世界共通の魅力だった。そして、世界観を見事に再現した美術、衣装、あらゆる調度品、そして妥協を許さない時代考証・・・その驚くべきクオリティにより、何度観ても発見と驚きがあるドラマとなり、深くハマる熱狂的ファンを多く生んだ。
  • 脚本の面白さー
    使う者と使われる者。社会の縮図ともいえる設定の中に、娯楽性に富んだプロットでメロドラマ的要素のすべてが見事に盛り込まれている。そして、どちらか一方を描くドラマではなく、特に使用人を同等のバランスで描いたことにより、「欲望や嫉妬」「信頼と裏切り」「無償の愛」「生き抜く糧」など、人間の本質を突くドラマティックな要素がくっきりと浮き上がった。
  • 時代背景への興味ー
    第一次世界大戦前後の「すべてが変化しようとしている時代」「タブーが揺らぐ革新の時代」から、物語は始まる。時代に大きく影響を受け、流されあるいは逆らい、時には時代を利用しながら、登場人物たちひとりひとりの人生がダイナミックに動いていく様を観続ける。その醍醐味に、多くの人々が魅了された。